細川事務所通信

平成29年11月号 Vol.76

過労で「心の病」若年層に多く 女性は20代の自殺最多 平成29年版過労死白書


 平成22年1月~27年3月までの約5年間に、過労による心の病(精神障害)で労災と認定された労働者の割合が30代以下の若年層で高かったことが、厚生労働省が6日に公表した「過労死等防止対策白書」で分かった。心の病から自殺に至った事例は男性で40代、女性で29歳以下に多かった。

 調査は全国の労働局や労働基準監督署に保管されている脳・心臓疾患と精神障害による労災調査資料を元に、労働安全衛生総合研究所が分析した。

 白書によると、精神障害の労災認定は「業務による強い心理的負荷」を要件とし、「3カ月連続で残業月100時間以上」などと例示。男性の発症時の年齢では「30~39歳」が最も多く、雇用者100万人当たりの事例数では12.4件。女性では「29歳以下」と「30~39歳」で7.7件と最も多かった。

 脳・心臓疾患で労災認定された人を世代別でみると、50代が100万人当たり11.2人で最多。業種別では漁業(100万人当たり38.4人)▽運輸業(同28.3人)▽建設業(同7.9人)-の順だった。

 一方、精神障害による労災は漁業(同16.4人)▽情報通信業(同13.5人)▽運輸業(同13人)-の順。要因別では1カ月160時間を超えるような極度の長時間労働(122件)や、労災ラインとされる80時間以上の時間外労働(143件)など長時間労働に起因するものが目立った。

 漁業が脳・心臓疾患と精神障害の両方で最多となったことについて、厚労省は「漁は長時間労働になりがちで、従事者の高齢化が進んでいることも要因として考えられる」と分析している。

 白書は昨年初めて作成された。昨年9月には電通の新入社員、高橋まつりさん=当時(24)=が過労死と認定されており、白書はこの事案にも触れ、政府の取り組みを紹介した。

平成29年10月6日(金)11:11配信 産経新聞

 昨今は長時間労働撲滅の報道も増え、時間外労働・休日労働のあり方については、世間から厳しい目が向けられるようになりました。また冬に向けて日が短くなり、気温も低くなると人間の思考がマイナス傾向になろうかと思いますので、今回は改めて労働時間の管理について書かせて頂きます。

 そもそも「労働時間」とは、「使用者の指揮命令下にある時間」と定義されており、使用者(会社)から労働を命じられているかどうかがポイントになります。

 例えば、制服の着用が義務付けられている場合は、着る時間も労働時間に含まれます。午前9時からシフトに入り、制服を着るために8時50分に出社する場合、労働時間は午前8時50分からになります。一方、通勤や出張での移動時間、前泊は賠償外です。営業職で一度出社してから外回り先へ行った場合は、出社した時間から、自宅から直行した場合は、外回り先についてから労働時間のカウントが始まります。

 出社してからも、労働時間から除外されるのが休憩時間です。ただし休憩時間は「労働から完全に解放されている時間」でなければなりません。例えば、昼休みでも電話を取らなければならないといわれている状態や、昼休みでも忙しくなったら業務を手伝わなければならなかったりする場合は、休憩時間にあたりません。

 そして労働時間の記録義務は、使用者(会社)に課されていることを忘れないでください。「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関する基準について(平成13.4.6基発第339号通達)」に詳細根拠が述べられています。

 使用者(会社)の労働時間把握について、その一義的な意味は「労働者の健康確保・精神衛生確保」ありますが、ずさんな労働時間管理が原因で未払残業代請求をされる恐れもあります。自分の身近で労働時間が原因である労働問題が起こらないように注意が必要です。

11月給与の注意事項

  1. 年末調整の準備をしましょう。
  2. 平成29年都道府県別最低賃金が確定しました。
    最短で平成29年9月30日からの適用になっています。
    最低賃金をベースにパート・アルバイトの給料を決めておられる事業所様はご注意下さい。

ひとこと

 今年の天気はどうなっているのでしょうか…?10月も雨ばかりでパッとしませんでしたが、今月はすっきり晴れて、いつもの秋を感じたいですね。

 先月はチョットだけ感動したことがありました。ここ3年来くらい毎年、ほぼ6月頃に右上奥歯の銀歯が外れてしまっていて、今年は大丈夫かな?と思っていたら、やはり10月初旬にポロっと外れました…。次に外れたら歯を削って被せ直さないとダメですねと言われていたので、「痛いのは嫌だな」と思っていたのですが、最近の麻酔は優秀でした!従来よりも麻酔注射をする工程は長いように感じましたが、歯を削ってもほとんど痛くないし、治療が終わった後1時間も経たないうちに、普通に食事ができるくらい、無駄に麻酔が残らなかったのです。

 そもそも虫歯を作らず、銀歯も外れないのが一番ですが、技術が進歩しているのかなと思った出来事でした。

(所長:細川 知敬)

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