細川事務所通信

平成31年1月号 Vol.90

ワタミが「今やホワイト」離職率の低下に驚きの声

「ブラック企業」の代名詞といわれたワタミに異変が起きている。同社が進める「働き方改革」による成果か、離職率は業界平均の半分以下まで低下。「今やホワイト企業になっている」と指摘する専門家も出ている。

■「人間、変わろうと思えばいつでも変われる」

「ウソみたいだろ…昔私が痛烈に批判してたワタミは、今やホワイト企業になってるんだぜ…」-。ブラック企業の実態に詳しい新田龍氏が2018年12月21日、こんなツイートをした。

~中着~

投稿では、ワタミが推し進める「働き方改革」の成果が紹介されている。2015年は21.6%だった離職率が、15.8%(16年)、8.7%(17年)と年々減少しており飲食サービス業の平均離職率30.0%(17年度雇用動向調査より)を大きく下回った。労働環境が問題視されて「ブラック企業大賞」に選ばれた2013年の3年以内離職率は42.8%だった。

並行して「脱ワタミ」も加速化

ワタミでは、離職率の高さなどから13年7月に外部有識者による「業務改革検討委員会」を設置した。委員会からは(1)長時間労働が存在(2)所定の休憩時間が取得できない(3)有給休暇を希望通り取得できない―と指摘され、以降「働き方改革」を進めている。

新設した「業務改善委員会」や「労務戦略課」を中心に、社員の労働時間の管理、相談窓口の設置、会社・上司への評価制度、営業時間の短縮などを打ち出し、職場環境の改善に取り組む。16年5月には、同社初となる労働組合も設立した。

改革の成果が数字となって表れたのか、18年上期の平均公休日数は8.5日(15年上期は7.6日)、平均残業時間は30時間(同35時間)となっている(19年3月期中間決算資料より)。ワタミに改革の手ごたえを聞くべく>広報担当者に取材を申し込むと、「粛々と改革を進めている段階ですので…」として現時点ではまだ答えられないとした。

~以下略~

J-CASTニュース 平成30年12月27日(木)7:00配信

久々にワタミの話題を見ましたが、気付かない内に随分と改革を行っていたんですね。月間の数値だと思いますが、平均公休日数8.5日というと、ほぼ「週休2日」を達成できている数値ですし、平均残業時間30時間は、1ヶ月45時間、1年間360時間の延長時間の限度である厚労省の通達も守れていることになります。

中でも驚くのは離職率が驚異的に減少しているところですが、地道な改革の成果だと思います。私も普段お客様に対して外部から労働条件、特に「労働時間・休日・休暇」について指摘をさせて頂く立場ですが、会社外部から指摘されたことを改善するというのは、よほど真剣に取り組まないと実現しないことだと思います。

働く人にとって居心地の良い環境を整えて、気持ちよく働いてもらうのは、会社にとって非常に大切なことです。労働者の人材不足が顕在化する昨今、いかに雇用している人材を定着させるかがカギとなります。特に中小企業は大企業と比べて採用や待遇では不利な面がありますから、できれば目をつぶりたいと思う「働き方改革」を実施すべきだと思います。

1月給与の注意事項

  1. 源泉徴収税を半年に一度の納付にされている会社は、平成30年7月1日から平成30年12月31日までに徴収した源泉所得税を1月21までに納付して下さい。
  2. 給与支払報告書の提出は1月31日までです。
  3. 労働保険料を分納している場合、第3期の納付期限は1月31日までです。(労働保険事務組合に業務委託されている事業所の場合は、1月21日に労働保険料の口座振替があります。)

ひとこと

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します。本年も知識研鑽に励み、少しでも多くの皆様のお役に立てるように精進致しますので、よろしくお願い致します。

(所長:細川 知敬)

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