細川事務所通信

令和5年9月号 Vol.146

外国人技能実習生らに違法な時間外労働させたなどの疑い 縫製会社と社長を書類送検 岡山・倉敷労基署

 外国人技能実習生らに違法な時間外労働をさせたなどとして、倉敷労働基準監督署が倉敷市の縫製会社とその社長を書類送検しました。

 労働基準法違反の疑いで書類送検されたのは、倉敷市児島下の町の縫製会社「****(***)」とその社長(43)です。

 倉敷労働基準監督署によりますと「****」は、ベトナム人の技能実習生と特定技能外国人、合わせて6人に、違法な時間外労働をさせたほか、2022年9月までの2年分の残業代の一部、合わせて約250万円を支払わなかった疑いが持たれています。

 また、違法な時間外労働を隠そうと、労働基準監督署の聞き取りにうその説明をしたとされています。

 倉敷労働基準監督署は社長が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。

2023年8月30日(水)13:53配信 KSB瀬戸内海放送 YAHOOニュースから引用

 つい最近まで日本は青天井の残業天国でしたが、中小企業では2020年4月から、原則として月45時間、年360時間を超えて時間外労働することができなくなりました。(残業時間の上限規制)おおよそのイメージとしては、所定労働時間8時間かつ所定労働日数が月20日の事業所で、忙しい月に毎日2時間程度の時間外労働をする形です。

 長時間労働をすることで想定されるリスクとしては、従業員の精神疾患や過労死、自殺などの危険性が高まることなどです。仮に長時間労働が原因で従業員が亡くなった場合、会社は従業員の遺族から多額の損害賠償請求をされることになります。

 私は事務所長という立場上、業務量が多い場合にはかなりの長時間労働になってしまうのですが、長時間労働により「集中力がなくなること」「ミスが多くなること」「作業能率が低下すること」などを強く感じます。また長時間労働の結果、思考がいつもよりも暗くなり、うつ症状になってしまうこともあります。他人に長時間労働を強いることは暴力だと思います。

 日本は人口減少による労働力不足を、外国人労働者で補っている国です。私たち日本人を助けに来てくれている外国人労働者を同じ人として尊重して、大切に扱う必要があります。

9月給与の注意事項

  1. 9月分保険料から健康保険・厚生年金保険の標準報酬月額が、今年の算定基礎届を反映した額に変更されます。9月末退職者がいる場合は、控除する保険料にご注意ください。
  2. 今年も10月から最低賃金が改定される予定です。東京都1,113円、千葉県1,026円、埼玉県1,028円となります。(8月18日の答申状況)近年急激に最低賃金額が上がっていますから、最低賃金割れになる従業員様がいないようにご注意ください。

(所長:細川 知敬)

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